ボーディングスクールでの教育

日本では、教育体制に問題があると良く指摘されます。その一つが、自ら考えて行動できる子供が育たないという問題です。学校では先生が課題を与え、それをただこなしていくだけという教育体制がほとんどで、自発的な思考や行動をする基本的な能力が、開発されていかないのです。そして、すべての子供に同じように教育されていくことから、効率的な学力をつけるための教育となってしまっています。

アメリカやオーストラリア、スイス、ニュージーランド、カナダなどに、ボーディングスクールという学校があります。この学校は全寮制の学校で、さまざまな国から子供たちが留学して来ています。違う文化や習慣を持った子供たちが、同じ宿舎で生活をして行くことで、自分が知っている常識とは違う存在を受け入れながら過ごしていくことになるのです。そして教育では、能動的な行動や思考を大切にします。

その中で子供たちは自分の個性に気がつき、資質を磨き、自分だけの能力を向上させていくのです。ボーディングスクールでは、日常的にこのような教育や生活をすることで、自分で将来を切り開いていく力が習慣の中で身に付いていくのです。さらにボーディングスクールの敷地には、音楽や美術などの芸術や、体を動かすための施設などがたくさん設備されています。子供たちは自由にこのような施設を利用しながら、からだ作りや感性を高めることができるため、人間的に総合的な成長が実現していけるのです。